石けんの誕生


石けんの誕生
石けんはいまから遠く昔、紀元前3000年頃生まれたようです。
その当時はメソポタミアのシュメール人も石けんを使っていたと言われています。
その証拠として、楔形文字で石けんの製法が粘土板に刻まれていたものが発見されています。

その後、石けんは本格的な製造がはじまります。
8世紀ごろになるとイタリアや現在のスペインの元であるエスパニアで家内工業として定着しはじめます。そして専門の石けん職人が生まれました。
当時の石けんは木炭と動物性脂肪から作った「軟石けん」とよばれるやわらかい石けんで、今の石けんからは考えられないほど、においがきつく臭いものだったようです。

12世紀ごろになると、石けんは進化をとげ、オリーブ油と海藻灰を原料とした硬く扱いやすいものとなりました。
軟石けんとはちがい、不快なにおいがなくなりヨーロッパを中心に人気をあつめました。

17世紀になると地中海の物資の集積地でもあるマルセイユが石けん工業の中心地となります。

18世紀にはいるとアルカリの需要が増え始めます。それまでのような灰や海藻から石けんをつくるだけでは生産がおいつかなくなり、アルカリ剤を使用した石けんが生まれます。
硫酸ソーダに石炭と石灰石を混ぜて加熱することで炭酸ソーダを取りだすルブラン法の誕生です。

その70年後にはアンモイアソーダ法が発明され、重曹が誕生します。
食塩水を電気分解することでソーダをつくる電解ソーダも同じ頃に発明されました。

安く大量にソーダが生成できるようになったことで石けんの製造コストが下がり、庶民が気軽に石けんを手にすることができるようになりました。
この結果、1990年以降伝染病や皮膚病の発生が激減。
医学の進歩と作用することで人類の平均寿命が延びたのです。